【竣工】
2013年

【仕上げ】
瓦 新井瓦店 いぶし 片二寸 角面瓦 古瓦風に加工
印籠 風切り丸 影森 影台左官漆喰仕上げ
上屋根全面解体・高さ調整・野地板杉15ミリ・屋根用断熱材アスファルトルーフィング23キロ
棟部21ミリステンレスボルトを棟木から貫通させて伸ばし箱棟の強度を上げる。
天井裏掃除 桁類高さ調整補強 天井高さ調整

【工夫したところ】
まず桁の高さが乱れていたので、
高さを直し軒の広小舞のラインを直線に直すところが苦労しました。
基本的に石場建ての建物でかなりいい地業をしてありましたが、
軒先のラインが下から見た限りではわからないのですが糸を張ってみるとかなり曲がっていました。
基本的な信念は、直していないように直すところにあります。
もともとこうだったのでは、という感じに仕上げるのが古民家の改修の原則だと考えます。
垂木を外していろんなところをノミで描いたり足木をしたりして、
ほぼ完ぺきに屋根の平面をだします。
私的には1ミリくらいまでが妥協点でしょうか?
それぐらい気を張ってやらないと、全体的に大きな狂いが出ます。
対角を見たり高さをみたりと、最初はゆがみの調査から始まります。
解体した土も天井にものすごく落ちるので、
1週間くらい掃除機で朝から晩まで2人がかりでほとんどちりもなく掃除します。
イナゴ天井の隙間からゴミが落ちるのが嫌なのです。
ブロアーでごみを浮かせては掃除機をかける、またブロアーでごみをいぶりだすの連続でした。
天井のイナゴも傷んでいるところは作り直して入れておきます。
ゆがんだ垂木を直したせいでトイのゆがみを修正してつけ直しました。
いまなら天井裏はタイベックシルバーを敷き込み、
セルロースファイバーを300ミリ吹き込みします。建築は日々進化していますからね。
それから棟を大きな地震でも崩れないようにするのが大きな課題でした。
瓦が落ちたら下で歩いている観光の方に直撃してしまいますからね。
それでステンレスのボルト21ミリを6尺おきに並べました。
それに横筋を這わせて熨斗瓦をすべて結合してもらいます。
裏の下屋根は大波の鉄板でできていたのですべて解体して組みなおしました。
天井に近いという部分でもあるので高気密使用の屋根構造でつくりました。
地垂木の上に構造用合板、その上にネオマフォーム、
その上にアスファルトルーフィング23キロ、
その上に垂木(通気層)杉野地板アスファルトルーフィング波板用横木、
その上に大波ガルバリウム鋼板。
以前は写真を残しておく習慣がなかったので、あるものだけ上げさせていただきます。